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2004.01.01 この先の建築?
明けましておめでとうございます. 2002年11月13日にウズラボを設立してから一年以上が経ちますが, ようやくホームページを開設することになりました.
それにともない, 日々の生活のなかで気になったことを書き留めることにしました.
さて, 今日は最近読んだ本について書こうと思います. 『この先の建築』(TOTO出版, 2003年)という本があります. これは, ギャラリー・間にて開催された100回目の展覧会の際におこなわれた連続シンポジウムの記録です.
このシンポジウムでは, 各世代から1人ずつ建築家が選出され, 5世代5人によるセッションが五回おこなわれました. シンポジウムの趣旨は, お互いが描く未来像を交感する,
というものでした. そのなかの第二回目のセッション(磯崎新, 山本理顕, 小嶋一浩, 千葉学, 山代悟)では, 建物の用途変更, いわゆるリノベーションについての議論がありました.
そこで, 山代悟は次のようなことを言っています.
「今後, 日本も経済的に下向きにいっていることもあるので, 所在のないような場所というのがだんだん増えるんじゃないかという気がします. そういうときに,
われわれとしてももう少しタフになって場所を少しずつ見つけていく, 行動していくことを考えてみたいなと思っています. 」(p.124)
詳しくは本文を読んでもらえれば・・・と思いますが, ウズラボの活動に通じるものがあるなぁと思い, 共感を持ちました.
今後ともウズラボをよろしくお願いします.
(ちなみに, このシンポジウムと同時に, 建築を取り巻くさまざまな分野のスペシャリストたちによる講演『From Different Fields』が開催されました.
その全記録が『建築の向こう側』(TOTO出版, 2003年)として出版されています. 先のシンポジウムとは相互補完的な関係にあります. なかなかおもしろかったです.
)
UZULAB-ma.
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