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2006.11.21 永山祐子個展「光と影」
先日, 京都祇園にあるSfera
Exhibitionで開催中の永山祐子個展「光と影」を観てきました.
永山祐子氏は, 青森県立近代美術館を設計した青木淳氏の事務所出身の建築家で, ルイ・ヴィトン京都大丸店のファサードを設計した人です.
何といっても, 彼女が展開する光の演出は必見です.
例えば, ルイ・ヴィトン京都大丸店のファサードは, 間隔をあけて2枚の偏向板を立てただけ, といういたってシンプルな構成となっています. しかし,
それによって引き起こされる光と影の構成によって, 美しくも不思議なストライプが創り出されています. さらに「Kaleidoscopic Real」では,
色彩豊かに展開されており, その光の演出には驚かされます.
また, 最新の住宅作品では, 直方体のヴォリュームをスパッと斜めに切り落としたようなカタチとすることで, 光の演出が試みられています. 大胆なカタチから生み出された斜めの天井と垂直な壁は真っ白に仕上げられ、それらが接するところに設けられたスリット状の開口部は象徴的な光を生み出します.
シンプルだけれども, これまで見たこともないような光の世界が展開されている, というところに彼女の真骨頂があるのかもしれません. 会期は今月28日(火)までですので,
ご興味のある方はお急ぎください.
ちなみに, Sfera Exhbitionと同じフロアにあるSfera
Archiveには, 拙著『椅子さがし建築めぐり』が置いてありました. ありがとうございます.
UZULAB-ma.
[追記] 展覧会はすでに終了しております.
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