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2006.12.20 第8回村野藤吾建築設計図展
京都工芸繊維大学美術工芸資料館で開催中の, 第8回村野藤吾建築設計図展「文化遺産としての村野藤吾作品」を観てきました.
村野藤吾(1891-1984)は, 2003年に取り壊された大阪のそごう百貨店(1933)や東京日比谷にある日生劇場(1963)を設計した建築家です.
京都工芸繊維大学美術工芸資料館では, この村野藤吾の建築図面やスケッチを所蔵しており,資料の調査・研究を10年以上も続けています. この一環として,
毎年秋頃になると展覧会を開催することになっており, その第8回目が今回の展覧会なのです.
この展覧会では, 村野作品のなかでも文化遺産としての価値が認められているものが集められ, その図面や模型, スケッチなどが展示されています. 例えば,
2006年に戦後建築としてはじめて国の重要文化財に指定された「広島平和記念聖堂」, 戦前の作品で同じく国の重要文化財に指定されている宇部市の「渡辺翁記念会館」,
国の登録文化財に指定されている尼崎市の「大庄公民館」などが出展作品となっています.
村野作品のみどころは, なんといってもディテールです. 今回の展示作品も驚きのディテール満載でした. 特に 現在の目黒区総合庁舎となっている「千代田生命本社ビル」(1966)の階段を見上げた写真にドキッとしましたよ.
実は今年, 広島を訪れる機会があり, その際に「広島平和記念聖堂」を見学してきました. このときも階段のディテールにゾクッとしましたね. とにかく手摺の曲線が美しい!
というわけで, かなりオススメな展覧会なのですが, 会期は残りあとわずか, 今月22日(金)までです. 興味のある方はお急ぎください.
UZULAB-ma.
[追記] 展覧会はすでに終了しております.
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