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2007.02.19 あなたの話はなぜ「通じない」のか
人と話をしていて, どうも話が通じ合わない, と思うことってよくありますよね?あるいは, まったく同じことを言っても, ある人が言うとみんな共感するのに,
自分が言うと鬼のような批判が降り注がれ, えらい目にあった経験ってありませんか?
これは, 「メディア力」が足りないからなんだそうです. こんなときは, 山田ズーニー氏の著書『あなたの話はなぜ「通じない」のか
』(筑摩書房, 2006)がオススメです.
いつも的確な仕事をするAさんが言うなら正しいだろう, いつもウソばかりのBさんのことだからまたウソを言っているのだろう, といった先入観は誰しもがもつものです.
だから, オオカミ少年は信じてもらえなかったわけですよね. 結局, 人は情報伝達のメディアでしかなく, そのメディアとしての信頼度が重要なのです.
この信頼度のことを『あなたの話は……』では, 「メディア力」と呼んでいます. で, この「メディア力」, 挨拶や会話, 普段の仕事内容だけでなく,
歩き方, 話し方, 目線のつけかたなど, 自分の行動すべてから測られるものなんだそうです. そんなのわかってるよ, と思っているあなた! 足下をすくわれるかもしれませんよ.
世間では, コミュニケーション能力の向上を謳う研修が多く催され, 関連書籍も多く出版されています. この手のものって内容が当たり前すぎて, つまらないことが多いんですよね.
実際私も, 諸事情によりコミュニケーション能力云々という研修を受けたことがあります. もちろんすごく勉強にはなったんですが, 講師のコミュニケーション能力に疑問を感じたんです.
これって何かおかしい気がします.
そういうものと較べて, 『あなたの話は……』で言われていることは, そんなに大きく違うわけではありません. でも, 読んでいておもしろいんです.
つまり, 伝え方が違うんですね. これってすなわち「メディア力」の差なんじゃないでしょうか.
著者の山田ズーニー氏は, 進研ゼミ小論文の元編集長で, 『ほぼ日刊イトイ新聞』にて「おとなの小論文教室。」を連載されている方です.
このコンテンツは、かなり長く連載されており, そのヴォリュームに圧倒されます.
UZULAB-ma.
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